Journal of IPCs vol.44
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表 1■BYOD対応PC削減 図 2 サーバ集約化とIT-BCP対応 -10- しかし、医学部では前述の医学科5、6年生はBYODの対象学生ではありませんので、該当学年に向けた配慮を行っています。従来より学生への貸出PCのサービスを行っていましたが、そちらは縮小範囲を最低限にとどめ、学生への影響が少ないよう配慮しました。 また、医学科では臨床研修にむけたCBT試験が国家資格試験として扱われ、このCBT試験はPC教室(情報処理実習室)でしか行えません。CBT受験者は年度によって変動しますので、必要時には臨床講義棟のPCを移動して、最大133名まで受験できる体制を構築しています。 さらに、PC教室を縮小する反面、各教室で滞りなくBYOD端末が利用できるように無線APの増強を行っています。これまで100人以上の教室でも無線APの設置は1台程度、小規模(収容人数20人程度)の教室の場合、2教室で1台程度であった無線APを、100人以上の教室では5台程度、小規模教室でも1教室に1台程度に増設しています。 挾間キャンパスは、旦野原キャンパスから十数km離れており、SINET側から見ると旦野原キャンパスの下位に位置します(図2左)。このため、旦野原キャンパスの停電などでキャンパスネットワークが停止した際は、挾間キャンパスは停電していなくとも通信を行うことができなくなります。 このため、障害時用に別途商用回線を準備していますが、その切り替えが煩雑であったため十分に活用できていませんでした。また、サーバ集約化でDNS、DHCPなど各種サーバも旦野原キャンパスに集約化されるため、障害時に十分に機能できない状態が考えられます。 これらの問題を考慮し、IT-BCPの一環として障害発生時には臨時のDHCPサーバを立ち上げるなど、挾間キャンパスで独立してネットワーク接続できるよう準備しています(図2右)。 4. ササーーババ集集約約化化、、IT-BCPへへのの対対応応 ▎特集① 2023年度システム更新

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