Journal of IPCs vol.44
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• 共用IDでのメール利用の終了と、同じメールアドレスでのメーリングリスト移行 • メーリングリストのGoogleグループへの移行 • 部局等で運用していたサブドメインメールの終了 • ファイル共有システム(Proself)の運用終了 図1■基盤情報システムと基盤情報ネットワークの機器 3.. 基基盤盤情情報報シシスステテムム -6-不正メール対策としてSPF (Sender Policy Framework)、DMARC (Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance)、DKIM (Domain Keys Identified Mail)に対応しました(従来のメール環境でもSPFとDMARCには対応済み)。また、スマートフォンのGmailアプリを用いる事で、これまで以上に容易にメール環境にアクセスできます。 一方、日々利用するメール環境の移行は、利用者にとって大きな負担です。この負担を軽減するため、メール環境の移行時には、メールボックス内のデータをGmailに一括移行[1]し、アドレス帳についてはデータ移行ツールを学内に提供しました。 なお、2023年夏には、個人で利用するメール環境のGmail移行に加え、メールに関する以下の作業も行っています。詳細については、情報基盤センターWebページの情報をご参照ください[2]。 基盤情報システムは、サーバ、Firewall、ウイルス検知ソフトウェアなどから構成し、情報サービスとセキュリティの基盤となるシステムです。管理コスト・経費の削減としては、仮想サーバの更新が挙げられます。2023年9月に更新した同システムでは、基盤情報系と教育情報系で分かれていた仮想サーバを1式に集約し、構成を3TierからコンパクトなHCI(Hyper-Converged Infrastructure)に変更しました。この仮想サーバを構成するハードウェアの削減は、経費だけではなく、ハードウェアに起因する障害や管理コストの削減に寄与すると期待しています。この仮想サーバの構成変更などから、情報基盤センターで管理するシステム主要機器を設置する19インチラックは、従来の5本から3本に削減しています(図1)。 仮想サーバのHCI構成として、分散ストレージを効率的に管理するためにNutanix AOIを、既存のゲスト環境から円滑に移行するためにVMware vSphereを導入しています。仮想サーバのハードウェアはDell EMC XC750を4台と、それらを接続するAlaxalA製サーバスイッチで構築しています。この仮想サーバ上で、DNSサーバやMoodleサーバを含む、100近くのゲスト環境を運用しています。 ▎特集① 2023年度システム更新

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