Journal of IPCs vol.44
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-7-て、帯域幅と単位時間あたりのセッション数を約3倍に増強しています。また、更新前にはActive-Standbyだった冗長構成を、Active-Active構成に変更しています。今回のFirewall更新では、情報セキュリティ向上のため、学内と学外の通信時に加え、学内のサブネット間でもFirewallを通過させています。このような情報セキュリティの向上と今後のネットワーク需要の増加を踏まえ、Firewallのスペック/構成を大幅に増強しています。また、同Firewallを用いたVPNを、2023年度中に提供を開始する予定です。2023年12月現在も提供しているVPNは、2024年3月までは利用できる予定です。 ウイルス対策ソフトとしては、2023年12月からTrend Micro製のApex Oneを導入しました。これまで学内に提供していたSymantec Endpoint Protectionから変更になるため、既にSymantec Endpoint Protectionをインストールしている環境では、事前に同ソフトウェアのアンインストール作業が必要です。この操作については、情報基盤センターWebページでご案内します。 4.. 基基盤盤情情報報ネネッットトワワーーククとと基基盤盤無無線線ネネッットトワワーークク 基盤情報ネットワークと基盤無線ネットワークでは、それぞれ有線LANと無線LANを2023年9月に更新しました。特に旦野原キャンパスでは、10年以上利用してきた本学保有のネットワーク機器が多数存在したため、それらを含めた大規模なネットワーク更新をしています。旦野原キャンパスでは約100台のスイッチ(AlaxalA製 / Panasonic製)を、挾間キャンパスでは約200台のスイッチ(AlaxalA製 / Panasonic製 / FXC製)をそれぞれ導入しています。これらのスイッチにより、10Gbpsに対応するエリアを拡大しました。 ■無線ネットワークとしては、旦野原キャンパスで161台、挾間キャンパスで139台の無線APを導入しました。この新しい無線AP(ACERA1310)はWiFi6(802.11ax)の規格に対応することで、特にノートPC等の無線LAN接続機器が、高密度で無線APに接続する教室等の環境でも、安定した接続が期待できます。また、無線APなどに電源供給が可能なPoEスイッチを多数導入したことで、これまで無線APへの電源共有に利用していたPoEインジェクターを原則撤去しました。これにより、無線LANの可用性を向上させています。なお、旦野原キャンパスでは、継続利用する旧機種の無線APを含めると、原則、全ての教室と会議室で無線LANが利用できます。 5.. 教教育育情情報報シシスステテムム 教育用PCとプリンタを主とする教育情報システムを、2024年2月に更新します(予定)。本学では2021年度から学生のPC必携化を開始していることを踏まえ、教育用PCの設置台数を大幅に削減しています(旦野原キャンパス 160台 / 挾間キャンパス 146台)。これら教育用PCのOSは、Windows11です。この教育用PCで利用できるソフトウェアとしては、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどを含め、既存環境のソフトウェアを、原則、継続利用可能にしています。ただし、一斉授業支援システム(WingNet)は、挾間キャンパスの情報処理実習室でのみ利用可能となり、SPSSについては、新システムでは契約していない点が大きな変更点になります。 Firewallは2023年9月に、Palo Alto製PA-3420(2台)に更新しました。更新前のPA-3250と比較し▎特集① 2023年度システム更新

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